国民民主党の凋落にライバル政党ニンマリ…支持率下落、地方選で公認候補が敗北
そろそろ限界か。
大手メディアの世論調査で、イケイケだったはずの国民民主党の政党支持率が軒並み下落した。共同通信が17、18日に実施した調査では、前回調査から5.2ポイント減。他社の調査でも支持率を下げている。玉木雄一郎代表は19日、「インターネット上の批判は全部見ている」と言っていた。
こうした状況が実際に表れたのが、18日投開票だった埼玉・和光市議会の補欠選挙だ。欠員1に対し、3人の新人が出馬した中、国民民主の候補は無所属の女性候補に大差をつけられ惨敗。今年の地方選では公認候補が軒並みトップ当選を果たしていたのに、ブレーキがかかった格好だ。
「和光市議補選は1議席を争う選挙だったため、定数が複数の他の地方選との単純比較は難しい。とはいえ、補選は玉木代表以下、複数の国会議員が応援に入る力の入れようでした。なのに、相当な差がついてしまった。今後に影響しかねません」(国民民主関係者)
凋落の原因は明白だ。
「参院選の比例候補に、不倫報道があった山尾志桜里氏や、コロナワクチンの効果に懐疑的な意見を表明し物議を醸した須藤元気氏ら“札付き”の元国会議員4人を擁立したことが、SNSで猛批判を浴びています。議員経験がある彼らの知名度と経験値に期待して擁立を決めたものの、裏目に出てしまったわけです」(官邸事情通)
この状況に、ライバル政党はニンマリだ。来月13日告示の都議選で、国民民主と支持層がかぶる都民ファーストの会にとっては、この展開はウエルカムだという。都ファ関係者が言う。
「複数の選挙区で我々と国民民主の候補が競合しています。ウチのボスである小池都知事は玉木代表とは親密関係ですから、どちらが勝とうがいいのでしょうが、こちらとしては死活問題です。正直言って、自公や立憲民主党以上に邪魔な存在なので、彼らの支持率下落は万々歳。どんな不祥事でも構わない。もっともっと支持率を落としてほしいですね」