母入院&兄家出で生活保護を…池乃めだかの“壮絶少年時代”
家賃? ワシが中学の時で1000円いかんかったと思う。
娯楽いうと、吉本興業の大先輩、花菱アチャコ師匠が出てらっしゃったラジオ番組「アチャコ青春手帖」とか、後番組の「お父さんはお人好し」かなあ。テレビいうたら高根も高根。買えるワケがない。
そんなこんなしてるうちにオカンが入院してもうて、ますます貧乏や。そんな暮らしに嫌気が差したんちゃうんかなあ。ワシが中学2年、14歳のときに兄貴が家出してもうてな。いきなり一人っきり、生活費はない、それでもオカンの入院代はかかる。ホンマどん底やで。
■修学旅行の金は先生が出してくれた
しゃあないから、新聞配達のアルバイトで生活費とオカンの入院代稼いどった。中学2年でな。中学3年になって生活保護受けるようになったから、新聞配達は辞めたけど、生活自体はなーんもかわらん。1日3食はまず食べられへんし、電気が止められたのは何回もあった。
そんな時にな、修学旅行があったんや。ワシは金あらへんから、ハナっから行ける思うてなかった。そしたら、その時の担任、小牧先生が「心配せんでええ」言うて、全部出してくれはった。そらうれしかったよ。