不遇かこつ大木こだま励ましたカウス師匠30年前の“予言”

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 しかも見ず知らずなのに近くの喫茶店に誘うてくれはって、「どないしたら漫才師になれますんやろ?」ってお聞きしたら、「まず誰かの弟子になる方がエエんちゃうか」って親身になってあれこれ教えてくれはったんですわ。

 ただ、僕は別の事務所にご縁ができて「大木こだま・ひかり」を結成して、74年に師匠がおらんままデビュー。81年に「お笑いスター誕生!!」(日本テレビ系)で10週勝ち抜いてグランプリを獲得したんですけど、すったもんだがあって解散。心機一転、相方を代えて出直したのが「大木こだま・ひびき」やった。

■「お、銭のにおいがしてきたな」

 そやから吉本に入る時は新人と同じ。“手(ネタ)見せ”してOKもらったんです。NSC(吉本総合芸能学院)の第1期卒業生のオーディションもあって、場所は旧なんば花月。83年3月ですわ。1期生いうたらダウンタウンさん、トミーズさん、ハイヒールさんらです。僕らと同じで師匠についてたワケやないから、キャッチフレーズが“ノーブランド芸人”。ダウンタウンさんの飛び抜けた発想。トミーズさんの正統派漫才。ハイヒールさんの乙女チック漫才。さすがに「こらすごい新人やな」思うたね。

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