不遇かこつ大木こだま励ましたカウス師匠30年前の“予言”

公開日: 更新日:

 そんなこんなの再デビューやったけど、すぐには芽は出んかった。寄席でひたすら勉強させてもらい、時には阪神巨人さん、のりお・よしおさんらの代演。先輩芸人さんやスタッフのみなさんに顔覚えてもらおう思て、新喜劇にも出たり。そんな時のカウス師匠からの励ましやったんです。

 そうしたら87年に「上方漫才大賞」奨励賞をいただきましたんや。それでも「まだまだ。甘えとったらいかん」思うて、ネタに磨きかけてましたら、3年ほどしてカウス師匠が「お、銭のにおいがしてきたな」とおっしゃった。

 ホンマでした。91年に「上方お笑い大賞」金賞受賞ですわ。そして「もう一息」、こう思うて頑張ってたら96年に「上方お笑い大賞」「上方漫才大賞」をダブル受賞……。それからも舞台の袖で見てはって「あのリアクションはこうしたほうがエエよ」とか「あそこは声のトーン、下げんと、上げたほうがオモロイで」とか、細かいとこまでアドバイスしてくれはるんです。やってみたら確かにウケがいい。さすがですわ。

 プライベートでは年に1、2回食事に行くぐらいですけど、師匠のおらん僕らにとってみたら師匠の代わり。ホンマ、ありがたいもんですわ。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  2. 2

    野呂佳代が出るドラマに《ハズレなし》?「エンジェルフライト」古沢良太脚本は“家康”より“アネゴ”がハマる

  3. 3

    岡田有希子さん衝撃の死から38年…所属事務所社長が語っていた「日記風ノートに刻まれた真相」

  4. 4

    「アンメット」のせいで医療ドラマを見る目が厳しい? 二宮和也「ブラックペアン2」も《期待外れ》の声が…

  5. 5

    ロッテ佐々木朗希にまさかの「重症説」…抹消から1カ月音沙汰ナシで飛び交うさまざまな声

  1. 6

    【特別対談】南野陽子×松尾潔(3)亡き岡田有希子との思い出、「秋からも、そばにいて」制作秘話

  2. 7

    「鬼」と化しも憎まれない 村井美樹の生真面目なひたむきさ

  3. 8

    悠仁さまの筑波大付属高での成績は? 進学塾に寄せられた情報を総合すると…

  4. 9

    竹内涼真の“元カノ”が本格復帰 2人をつなぐ大物Pの存在が

  5. 10

    松本若菜「西園寺さん」既視感満載でも好評なワケ “フジ月9”目黒蓮と松村北斗《旧ジャニがパパ役》対決の行方