過剰接待も明らかに “疑惑の賞”と化したレコ大の存在価値

公開日: 更新日:

 週刊文春が2週にわたって報じた「日本レコード大賞」の賞レースに絡む“裏金”疑惑だが、朝日新聞も追随記事を掲載したことで騒動が拡散している。

 11月3日の朝刊で「レコード大賞 輝きは今」との見出しで、「その意義も問われ始めている」「(審査)委員への接待持ちかけを認める芸能事務所もある」などと実情を報じたのだ。

「読売、産経、毎日などほかの一般紙は審査委員に名を連ねているが、朝日は審査委員がいないためその存在意義を問う記事を掲載したのでしょう。文春だけならともかく、朝日まで疑惑を追及し始めたのだからレコ大は存亡の機です」(レコード会社関係者)

 もともと、「文春」によると、今年の春ごろ、レコ大を主催する公益社団法人・日本作曲家協会に怪文書が届いたという。その怪文書には、レコ大に強い影響力を持つ芸能プロの社長と審査委員をつとめる某スポーツ紙記者の癒着関係などについて告発されていたというのだが……。

「その記者は芸能プロ社長と昵懇で、離婚の慰謝料を肩代わりしてもらったという噂もあるほど。ただ、ほかの審査員も決して褒められたもんじゃない。盆暮れの付け届けが会社ではなく自宅に贈られてくるのは当たり前。芸能プロやレコード会社の高額接待に首までどっぷりつかった上、自分で飲み歩いた領収書までツケ回すなどしていた不逞のやからもいる」(大手芸能プロ幹部)

 今年のレコ大の審査や結果がどうなるのか、ある意味、楽しみである。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    “3悪人”呼ばわりされた佐々木恭子アナは第三者委調査で名誉回復? フジテレビ「新たな爆弾」とは

  2. 2

    フジテレビ問題でヒアリングを拒否したタレントU氏の行動…局員B氏、中居正広氏と調査報告書に頻出

  3. 3

    菊間千乃氏はフジテレビ会見の翌日、2度も番組欠席のナゼ…第三者委調査でOB・OGアナも窮地

  4. 4

    フジテレビ“元社長候補”B氏が中居正広氏を引退、日枝久氏&港浩一氏を退任に追い込んだ皮肉

  5. 5

    フジ調査報告書でカンニング竹山、三浦瑠麗らはメンツ丸潰れ…文春「誤報」キャンペーンに弁明は?

  1. 6

    広末涼子容疑者は看護師に暴行で逮捕…心理学者・富田隆氏が分析する「奇行」のウラ

  2. 7

    中居正広氏《ジャニーと似てる》白髪姿で再注目!50代が20代に性加害で結婚匂わせのおぞましさ

  3. 8

    広末涼子容疑者「きもちくしてくれて」不倫騒動から2年弱の逮捕劇…前夫が懸念していた“心が壊れるとき”

  4. 9

    佐藤健は9年越しの“不倫示談”バラされトバッチリ…広末涼子所属事務所の完全否定から一転

  5. 10

    やなせたかしさん遺産を巡るナゾと驚きの金銭感覚…今田美桜主演のNHK朝ドラ「あんぱん」で注目

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    広末涼子容疑者は看護師に暴行で逮捕…心理学者・富田隆氏が分析する「奇行」のウラ

  2. 2

    広末涼子容疑者「きもちくしてくれて」不倫騒動から2年弱の逮捕劇…前夫が懸念していた“心が壊れるとき”

  3. 3

    中居正広氏《ジャニーと似てる》白髪姿で再注目!50代が20代に性加害で結婚匂わせのおぞましさ

  4. 4

    広末涼子は免許証不所持で事故?→看護師暴行で芸能活動自粛…そのときW不倫騒動の鳥羽周作氏は

  5. 5

    佐藤健は9年越しの“不倫示談”バラされトバッチリ…広末涼子所属事務所の完全否定から一転

  1. 6

    【い】井上忠夫(いのうえ・ただお)

  2. 7

    広末涼子“密着番組”を放送したフジテレビの間の悪さ…《怖いものなし》の制作姿勢に厳しい声 

  3. 8

    中居正広氏は元フジテレビ女性アナへの“性暴力”で引退…元TOKIO山口達也氏「何もしないなら帰れ」との違い

  4. 9

    大阪万博は開幕直前でも課題山積なのに危機感ゼロ!「赤字は心配ない」豪語に漂う超楽観主義

  5. 10

    カブス鈴木誠也「夏の強さ」を育んだ『巨人の星』さながら実父の仰天スパルタ野球教育