もう重版 芥川賞作家・又吉直樹「第2作」の気になる評判

公開日: 更新日:

 2作目の大きな焦点だったのは、“芸人”以外も描けるのかどうかだった。

「成功を夢見る劇作家の自身の未熟さや無能さに加え、他人の才能も認められないというダメな男のダメな部分を実にわかりやすく描いている。演劇の世界を目指す若者は書き尽くされたテーマですが、それでもここまで読ませるのは確実な筆力があるから。ダメンズな主人公とまっとうな人間による会話のやりとりで、そのダメンズぶりを巧みに表現しています。人間をうまく表現できるのはあらゆる作品が書ける証し。2作目のジンクスも打ち破り、今後も書き続けられることを印象づけました」(前出の倉本氏)

「火花」同様、ヒロインは天然で無邪気で無条件に優しい女性。又吉センセイの理想のタイプも垣間見ることのできる一作でもある。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    無教養キムタクまたも露呈…ラジオで「故・西田敏行さんは虹の橋を渡った」と発言し物議

  2. 2

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  3. 3

    吉川ひなのだけじゃない! カネ、洗脳…芸能界“毒親”伝説

  4. 4

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  5. 5

    竹内結子さん急死 ロケ現場で訃報を聞いたキムタクの慟哭

  1. 6

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 7

    木村拓哉"失言3連発"で「地上波から消滅」危機…スポンサーがヒヤヒヤする危なっかしい言動

  3. 8

    Rソックス3A上沢直之に巨人が食いつく…本人はメジャー挑戦続行を明言せず

  4. 9

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 10

    立花孝志氏『家から出てこいよ』演説にソックリと指摘…大阪市長時代の橋下徹氏「TM演説」の中身と顛末