公益性と公共性は 小室引退が突き付けた“不倫報道の是非”
■公益性と公共性、どこから公人なのか?
業界歴が長いマスコミ関係者からは、こんな声が上がる。
「報道の自由には、公益性と公共性に基づくという大前提がある。文春側はファクトに基づいて報じていると記事に自信を持っていますが、今回の不倫報道はそのあたりがどうなのかということで考えるべき部分はある。メディア側もそうした世論は大いに耳を傾けるべきだが、昨今の特徴はその振れ幅。同じく文春が報じたベッキーや山尾志桜里議員の不倫の時のように、ひとたびバッシングとなると大炎上し、際限がない。ネット世論で自殺者が出るほど精神的に追い詰められる韓国に近くなっているようだ」
その公益性と公共性について、芸能リポーターの城下尊之氏はこう言う。
「同じ芸能人でも、公人かどうかは、その人がその時にやっている仕事にもよると思います。たとえば今なら、坂上忍さんは公人でしょう。テレビでMCをして、時事ネタやニュースに意見したりしているからです。一方で、商業演劇で食べている舞台役者さんは私人というくくりになると思います。では今回の小室さんの不倫報道はどうか。