過熱する不倫報道に倉本聰氏が苦言「品がない世界に…」
16年1月に発覚したベッキーと「ゲスの極み乙女。」の川谷絵音の不倫騒動以降、17年も有名人の不倫報道が次から次へと報じられ、この年の瀬には女優・藤吉久美子が“餌食”となった。春から半年間にわたってテレビ朝日系で放送され、大ヒットとなった帯ドラマ「やすらぎの郷」の生みの親である脚本家の倉本聰氏(82)は過熱するマスコミの不倫報道についてこう疑問を呈する。
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僕らの世代は、人のうわさはするもんじゃない、人の悪口は言うもんじゃないと幼い頃にたたき込まれて育ちました。それなのにいまでは週刊文春や週刊新潮をはじめ、各紙誌が堂々とやるわけでしょう? 男女がくっつくのは当たり前の話。お互いに健康なら、そうなるときにはなっちゃうんです。まして役者ならそういう生き物なんです。
でも、それはあくまで当人同士の問題。周りは見て見ぬふりをすればいいだけ。なんらかの影響があるのは当事者の家族や配偶者だけです。それなのに部外者が偉そうに他人の不倫をなじるなんてのは恥ずべきことですね。ただののぞき見なのに、シレッとして正義を振りかざして商売にする、部数を伸ばすっていう世の中がとっても嫌ですね。そんな倫理に反する報道こそが“不倫”。下衆の極みだと思います。