佐藤二朗 “息子へのツイート”に「いいね」20万超のなぜ?
「一流大学から一流企業へ。昔から言われていますし、今も言われていますが、売り手市場の今でも、全員が全員、一流企業に入れるわけではありません。そのうえ今は、半数以上の大学生が奨学金を借りています。『ブラック企業は嫌だけど、奨学金を返すために高年収の企業へ進みたい』という就活生は多いし、より好条件の企業へという焦りが人一倍強い。そのためには他人を蹴落とす必要がありますが、一方でそんな競争はバカバカしい、むなしいと感じていたりする。だから余計に佐藤さんのツイートが、『まっとうな話だ』と共感されたのでしょう」
世間は就活真っ盛り。タイミングもドンピシャだったわけだ。
「社会人経験を積めば、他人の不幸を悲しみながらも競争は競争だと割り切れますが、最近は本音と建前を使い分けられない、両立できない不器用な若者も増えている。競争なら競争一辺倒に偏りがちで、それに疲れてしまっているのかもしれません」(石渡嶺司氏)
佐藤もまた、信州大学卒業後、リクルートに入社したその日に退職したという不器用なタイプ。余計に共感された!?