著者のコラム一覧
てれびのスキマ 戸部田誠ライタ―

1978年生まれのテレビっ子ライター。「芸能界」というビジネスは、いかにして始まったのか。貴重な証言を収録した「芸能界誕生」(新潮新書)。伝説の番組「アメリカ横断ウルトラクイズ」を基に描く青春群像ノンフィクションノベル「史上最大の木曜日 クイズっ子たちの青春記」(双葉社)。2つの最新著が絶賛発売中!

「淘汰」に無抵抗主義貫く インパルス板倉はガンジー芸人

公開日: 更新日:

「努力ってトランプで作る塔のようなもので、積み上げるのは非常に神経使うし大変なんですよ。ただ、下の1枚ピンってやっただけで全部崩れ去る」(板倉俊之/テレビ東京「勇者ああああ」3月1日放送)

「芸能界の圧力に対しあらがうことなくじっと耐えている」という“ガンジー芸人”として番組に呼ばれたインパルスの板倉俊之(40)が、昨年のことを思い浮かべながら語った言葉を今週は取り上げたい。

 昨年のことといえば、相方の堤下敦の不祥事だ。6月には睡眠薬を飲んだまま、車を運転したとして書類送検。さらに、わずか4カ月後の10月には、またも車で追突事故を起こしてしまうのだ。相方に足を引っ張られる形で、板倉はいつしか「腐り芸人」と呼ばれるようになった。

「『お笑い』っていう山をみんなで登っていく大会だと思っていたんですよ。みんながスニーカーで登っていく中、僕だけ鉄球がついてた」(テレビ東京「ゴッドタン」2017年10月27日)

 インパルスは順風満帆なデビューを果たした。わずか2年目でユニットコント番組「はねるのトびら」(フジテレビ)のレギュラーメンバーに選ばれ、程なくしてゴールデンに進出。加えて「エンタの神様」(日本テレビ)などのネタ番組にも出演し、本格派のコント師としての評価を不動のものとした。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    “3悪人”呼ばわりされた佐々木恭子アナは第三者委調査で名誉回復? フジテレビ「新たな爆弾」とは

  2. 2

    フジテレビ問題でヒアリングを拒否したタレントU氏の行動…局員B氏、中居正広氏と調査報告書に頻出

  3. 3

    菊間千乃氏はフジテレビ会見の翌日、2度も番組欠席のナゼ…第三者委調査でOB・OGアナも窮地

  4. 4

    中居正広氏「性暴力認定」でも擁護するファンの倒錯…「アイドル依存」「推し活」の恐怖

  5. 5

    大河ドラマ「べらぼう」の制作現場に密着したNHK「100カメ」の舞台裏

  1. 6

    フジ調査報告書でカンニング竹山、三浦瑠麗らはメンツ丸潰れ…文春「誤報」キャンペーンに弁明は?

  2. 7

    フジテレビ“元社長候補”B氏が中居正広氏を引退、日枝久氏&港浩一氏を退任に追い込んだ皮肉

  3. 8

    下半身醜聞ラッシュの最中に山下美夢有が「不可解な国内大会欠場」 …周囲ザワつく噂の真偽

  4. 9

    フジテレビ第三者委の調査報告会見で流れガラリ! 中居正広氏は今や「変態でヤバい奴」呼ばわり

  5. 10

    トランプ関税への無策に「本気の姿勢を見せろ!」高市早苗氏が石破政権に“啖呵”を切った裏事情