「淘汰」に無抵抗主義貫く インパルス板倉はガンジー芸人
「努力ってトランプで作る塔のようなもので、積み上げるのは非常に神経使うし大変なんですよ。ただ、下の1枚ピンってやっただけで全部崩れ去る」(板倉俊之/テレビ東京「勇者ああああ」3月1日放送)
「芸能界の圧力に対しあらがうことなくじっと耐えている」という“ガンジー芸人”として番組に呼ばれたインパルスの板倉俊之(40)が、昨年のことを思い浮かべながら語った言葉を今週は取り上げたい。
昨年のことといえば、相方の堤下敦の不祥事だ。6月には睡眠薬を飲んだまま、車を運転したとして書類送検。さらに、わずか4カ月後の10月には、またも車で追突事故を起こしてしまうのだ。相方に足を引っ張られる形で、板倉はいつしか「腐り芸人」と呼ばれるようになった。
「『お笑い』っていう山をみんなで登っていく大会だと思っていたんですよ。みんながスニーカーで登っていく中、僕だけ鉄球がついてた」(テレビ東京「ゴッドタン」2017年10月27日)
インパルスは順風満帆なデビューを果たした。わずか2年目でユニットコント番組「はねるのトびら」(フジテレビ)のレギュラーメンバーに選ばれ、程なくしてゴールデンに進出。加えて「エンタの神様」(日本テレビ)などのネタ番組にも出演し、本格派のコント師としての評価を不動のものとした。