高校の同級生の三浦友和 清志郎にRC再結成を持ちかける
清志郎の晩年、水面下ではRC再結成の動きもあった。具体的に働きかけたのは、日野高校の同級生、俳優の三浦友和だった。三浦は高校時代からRCにボンゴで参加したり、共にミュージシャンを目指した親友でもあった。三浦の証言によると、清志郎が09年に亡くなる4、5年前のこと、清志郎に再結成の話を持ちかけたところ、清志郎は「俺はいい。チャボもやると思うけど、ベースをやめたリンコ(小林和生)が無理だろうな」と答えたという。三浦はリンコを口説くと約束した。
「数年前、リンコさんからその時の様子を聞きました。三浦さんからの連絡で、三浦さんの自宅に集まった。その時も清志郎さんは自転車で来たそうです。『またいっしょに演奏しようよ』と言った清志郎さんに、リンコさんは『楽器も弾いてないしさ……』と、ちゅうちょした。けれど、清志郎さんは『音を出せるスタジオもある。今度遊びに来てよ』と言ったそうです」
清志郎は、94年にプライベートスタジオ「ロックンロール研究所」を設立、そこで数々のレコーディングをしている。清志郎の念願がかなったスタジオだ。