自転車で転倒し全治2カ月も…「骨折は名誉みたいなもん」
「自転車を使うと、頭が目覚めた状態で現場に着くのがいい」と。清志郎と自転車は切っても切れない間柄となる。
「結果として、ハードなステージをこなすためのトレーニングにもなったのでしょう。衣装を作っていた福生のテーラーまでの約35キロ、軽々と自転車で行ってました。環七(環状7号)では、自転車に乗る清志郎さんを見かけたことも何回かあります。信号で私の車に追いつくと、『だめだよ~、自転車に乗らないと!』と窓越しに言い、渋滞を尻目にサァーッと走り去って行った。宅配新聞の月イチで入ってくる『カレンダー』に、スケジュールとともに走行距離と平均速度を、毎日書き込むんですって。『月末に見るのが楽しいんだよ~』『年末には12枚を一気に並べるんだ』って言ってましたね。それを聞いて思ったのは、『メモ魔の清志郎さん』です。手元にある紙片にサラッと書いていたようで、包装紙の裏とか新聞広告とか、裏映りしたファクスが事務所によく届きました。RCの楽屋で、私がその日のステージ衣装をノートに記入していたら、それをのぞいた清志郎さん、『おぉ、いい記録だ。きっといつか役に立つぞ』と。清志郎さんは大学ノートを持ち歩いていました。やはり、膨大な日記や詩、日常のメモ、いたずら書きなど、多くの貴重な直筆が残っているわけですね」