自転車で転倒し全治2カ月も…「骨折は名誉みたいなもん」
2004年、清志郎は沖縄をツーリング中、下り坂で落車し左鎖骨を骨折。
全治2カ月の診断が下され、人生初の入院、手術を経験した。
「落車した下り坂では、思いもよらずに速度が上がって、右カーブを曲がりきれないと判断し、清志郎さん自ら転んだそうです。縁石、歩道を越えて自転車ごと草むらに倒れ込み、やはり無傷ではいられなかった。『骨折は、自転車乗りには名誉みたいなもんだよ』と言ってのけてましたよ。そして、半年後に同じコースをリベンジしたんです。一見、細くてか弱く思えますが、実は運動能力にたけた人、専属トレーナーも絶賛していました。好きなことはトコトン突きつめる清志郎さんの姿勢は、『苦労』とかいった重苦しさがなくて、なんとも楽しそう。まわりにはおのずと人が集まります。人を魅了してやまないゆえんです」
(つづく)