ハーフ芸人でも英語が ぶらっくさむらいは米で強盗被害2度
ある焼き肉屋の面接ではドアを開けた瞬間「ギャー!」ってバイトの女子に悲鳴を上げられた。今考えたらひどい話ですよ。その時はラッパーみたいな格好してたから印象もよくなかったかも(笑い)。
その件以来、電話の時に「ボク、黒人なんですけど、大丈夫ですかね」と、事前に聞いてから面接に向かいました。悲しい話ですけど、その方がお互いのためだし、スムーズかなと。もちろん雇ってくれたとこが多くて、断られたのは、ごく一部ですよ。
東京で暮らし始めてから働いたのは、ショーパブ。社長さんが来る店だったので、コミュニケーション力と“おだてる力”がついた。3年で辞めて今はその店で知り合った社長さんのパーティーで芸をやってお金をもらったりします。芸人が好きな社長さんの飲み会に呼ばれたら参加して、カラオケで「ウィ・アー・ザ・ワールド」とか、外国人の歌を適当な英語で歌うと「おお! 本場だ」と盛り上がったりして。全然本場じゃないのに(笑い)。今、芸人のギャラ2割、社長さんのパーティーや飲み会でもらうお金8割で暮らしてます。この割合を早く逆転させたい! 英語が苦手なハーフ芸人ですが、よろしく~!
(聞き手=松野大介)
▽本名=武内剛 1980年11月、名古屋市出身。2012年から芸人活動、「エンタの神様」(日本テレビ系)などで注目のハーフ芸人。10月20日、名古屋市で開催の「名古屋駅西音楽祭2018」出演予定。