好きな言葉1位 関西人はなぜ「なんでやねん」が好きなのか
一方、嫌いな言葉の1位は「どつく」で、以下「いてまう」「あほか」「ワレ」「~やんけ」だった。
「『どつく』と『いてまう』は関西人を暴力的に見せてしまう言葉。大阪府の北部に転勤族などが流入して感覚が洗練されてきたため、関西人にも違和感が広がったようです。『あほか』は『おまえはあほか』と相手の能力を否定する言葉。『ワレ』と『~やんけ』は大阪府南部で使われる河内弁の一種だからでしょう」(矢野新一氏)
■河内弁は嫌い
1976年、ミス花子の「河内のオッサンの唄」が大ヒットし、映画にもなった。
「オー良う来たのワレ まあ上って行かんかい ビールでも飲んで行かんかいワレ」などの語りに「河内のオッサンの唄」というサビが続く型破りな内容。「ワレ」と「~やんけ」が繰り返される。
大阪府出身のノンフィクション作家・奥野修司氏が言う。
「『どつく』『いてまう』『ワレ』『~やんけ』はその昔、主に堺市から南の泉州で使われました。迫力があるのでヤクザ映画やケンカに使われるようになったものの、堺市を含む商業圏の人には下品な印象を与えているようです。今では、これらの言葉は大阪府内でも浮いています」
時代とともに好き嫌いも変わるもんじゃの、ワレ~!