著者のコラム一覧
本橋信宏作家

1956年、埼玉県所沢市生まれ。早稲田大学政治経済学部卒。私小説的手法による庶民史をライフワークとしている。バブル焼け跡派と自称。執筆はノンフィクション・小説・エッセー・評論まで幅広い。“東京の異界シリーズ”第5弾「高田馬場アンダーグラウンド」(駒草出版)発売中。「全裸監督 村西とおる伝」(新潮文庫)が、山田孝之主演でNetflixから世界190カ国同時配信決定。

堀江しのぶがスキルス性胃がんと判明 余命2か月の宣告に…

公開日: 更新日:

 東京の病院では名古屋の堀江しのぶの両親に負担がかかるし、メディアが勘づいてしまうおそれがあった。野田は堀江しのぶを名古屋の病院に転院させた。彼女とメディアには、卵巣嚢腫ということにしておいた。

 考え得るあらゆる治療を施し、できるだけ本人に負担がかからないようにした。

 毎月の治療費は300万円近くかかった。

 堀江しのぶの両親に負担させたくなかったので、野田が治療費を負担した。堀江しのぶという唯一の稼ぎ頭が入院したことで、野田の収入は途絶えた。

 助かる確率は限りなく0%になっても、できる限りのことはしてあげたい。

 それにしてもカネがない。

 出入りしていたある男の所に行って、仕事をもらおう。

 四谷から目黒区青葉台に事務所を移したあの男のもとに行った。

「(堀江)しのぶが病気なんだ」

「どうした?」

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    無教養キムタクまたも露呈…ラジオで「故・西田敏行さんは虹の橋を渡った」と発言し物議

  2. 2

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  3. 3

    吉川ひなのだけじゃない! カネ、洗脳…芸能界“毒親”伝説

  4. 4

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  5. 5

    竹内結子さん急死 ロケ現場で訃報を聞いたキムタクの慟哭

  1. 6

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 7

    木村拓哉"失言3連発"で「地上波から消滅」危機…スポンサーがヒヤヒヤする危なっかしい言動

  3. 8

    Rソックス3A上沢直之に巨人が食いつく…本人はメジャー挑戦続行を明言せず

  4. 9

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 10

    立花孝志氏『家から出てこいよ』演説にソックリと指摘…大阪市長時代の橋下徹氏「TM演説」の中身と顛末