母「絶対に合格できるようなレベルではありませんでした」

公開日: 更新日:

 宝塚音楽学校への入学は極めて難関だ。幼い頃から英才教育を施してようやくスタートラインに立てる。それでも2度、3度受験する少女もいるのに、北嶋さんは一発でクリアした。

「もともと母が私の宝塚入りには反対で、ダンスも音楽も本格的に習ったことはありませんでした。それでも1次と2次のバレエや声楽の実技試験をパスし、企業でいうところの役員面接のような3次試験に臨みました。その際、ある面接官から『どんな人に憧れていますか』『それではその先輩を目指して頑張ってください』と声をかけられました。いま思い出してみると、その時点で受かっていたということでしょうね。ですが、実力的には絶対に合格できるようなレベルにありませんでした」(マミさん)

 宝塚音楽学校の応募資格には「容姿端麗」とハッキリ明記されている。

 この場合の容姿とは、話し方や内容、立ち居振る舞いを含めた人間性重視という意味だ。

「娘を宝塚に入れる気はありませんでした。甘えさせて育てたものですから、幼稚園の頃の娘はかけっこでも脇の人をよけながら走るような気の弱いところがあった。そういう娘が苦労するのは分かっていました。私の時代の話ですが、席次や下駄箱まで成績順でした。同期の榛名(由梨=『ベルサイユのばら』の初代オスカル)は楽器やスケート、修身の勉強まで何でもできたけど、私はいつも補習、補習ばかり。試験が近づくと、学校にあるピアノの順番の取り合いになるのですが、榛名は近くの実家でグランドピアノで練習するんです。それぐらいトップになる人は実力も環境も違うのです」(芦屋さん)

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  2. 2

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  3. 3

    松本人志は勝訴でも「テレビ復帰は困難」と関係者が語るワケ…“シビアな金銭感覚”がアダに

  4. 4

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  5. 5

    貧打広島が今オフ異例のFA参戦へ…狙うは地元出身の安打製造機 歴史的失速でチーム内外から「補強して」

  1. 6

    紀子さま誕生日文書ににじむ長女・眞子さんとの距離…コロナ明けでも里帰りせず心配事は山積み

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    メジャー挑戦、残留、国内移籍…広島・森下、大瀬良、九里の去就問題は三者三様

  4. 9

    かつての大谷が思い描いた「投打の理想」 避けられないと悟った「永遠の課題」とは

  5. 10

    大谷が初めて明かしたメジャーへの思い「自分に年俸30億円、総額200億円の価値?ないでしょうね…」