セイン・カミュは事務所独立問題がこじれ芸能界から消えた
今やすっかり影が薄くなってしまったタレントのセイン・カミュ(48)だが、2000年代半ばには10本以上のレギュラー番組を持つ代表的な外国人タレントだった。だが、04年、事務所独立問題がこじれ、芸能界から忽然と姿を消した。
なぜセインは干されたのか。セインと所属事務所R&Aプロモーションとの間で争われた裁判の記録から読み解く。
05年3月16日付の原告R&Aの訴状によれば、セインとR&Aは02年7月に10年間の専属契約を締結。ところが、両者の関係が悪化し、セインは友人がつくった事務所に移籍。これによって損害を受けたとしてR&Aは約9887万円の賠償を求めた。
一方、セインはR&Aとの専属契約の解除は適法だと主張。さらに、R&Aがセインの営業活動を妨害したなどとして9430万円の損害賠償を求め、反訴した。
セインによれば、R&AのI社長とセインとの関係が悪化したのは、02年末の口論がきっかけだった。04年ごろにはI社長から「辞めたければ辞めていいよ。その代わり、徹底的に潰してやる」と言われた。