史上初のアメリカ人教皇・レオ14世誕生に極右の米国人が過激反応
新ローマ教皇レオ14世が誕生した。世界14億人のカトリック教徒を統べる教皇に、史上初のアメリカ人が選ばれたことで、報道も非常に大きかった。ただし国民全員が手放しで喜んでいるわけではない。特に宗教・政治的極右グループからは、過激な反応が噴き出している。
まずアメリカ人のほとんどは、まさか自国から教皇が出るとは思っていなかった。トランプ大統領も「びっくりした」とコメントしている。というのも、教皇は歴史的にヨーロッパ人で、南米アルゼンチン出身のフランシスコ前教皇が選ばれた時には、「新たな時代の幕開け!」と世界の信者が驚いた。さらにアメリカは軍事・経済的に世界の超大国で、その上に宗教的なパワーを与えるのはいかがなものかという考え方もあった。
しかし、新教皇のレオ14世はいろいろな意味でアメリカ人らしくない。シカゴ生まれだがキャリアのほとんどを宣教師としてペルーで過ごし、ペルー国籍も持っている。性格は無口で謙虚。オープンで冗舌なアメリカ人のステレオタイプとはかけ離れている。
またレオ14世は、フランシスコ前教皇と同様、貧しい者に寄り添い、労働者や移民を擁護する姿勢を見せている。前教皇がLGBTQにも理解を示したのに比べれば控えめに見えるが、過去のSNS投稿ではトランプ政権の移民政策をはっきり批判している。