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ラリー遠田お笑い評論家

1979年、愛知県名古屋市生まれ。東大文学部卒。テレビ番組制作会社勤務を経てフリーライターに。現在は、お笑い評論家として取材、執筆、イベント主催、メディア出演。近著に「お笑い世代論 ドリフから霜降り明星まで」(光文社新書)などがある。

サンドウィッチマン以来の快挙 “一夜逆転”のミルクボーイ

公開日: 更新日:

 昨年末の「M―1グランプリ」は史上最高レベルの激戦となった。3年連続準優勝の和牛、ラストイヤーを迎えたかまいたち、変則キャラ漫才のぺこぱなどファイナリスト全組がハイレベルな漫才を披露していた。

 その中で優勝を果たしたのがミルクボーイだった。決勝1本目のネタでは大会史上最高得点を獲得して、最終決戦でも審査員7人中6人から支持された圧巻の勝利だった。

 彼らが披露したのは、駒場孝(33=写真左)が謎を提示して、ヒントを小出しにしていき、内海崇(34=同右)が答えを当てようとする謎解き形式の漫才だった。

 1本目では駒場が「母親が好きな朝ご飯を思い出せなくて困っている」と言う。さらに「甘くてカリカリしていて牛乳をかけて食べるやつ」という特徴を挙げると、内海は拍子抜けしたように「コーンフレークやないか」と断言する。

 だが、駒場は母親が「死ぬ前の最後のご飯もそれでいい」と言っていたと続ける。そこで内海も「ほなコーンフレークと違うか」と答えを撤回することになる。

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