「復活の日」(1980年)KADOKAWA

公開日: 更新日:

 オールドファンに懐かしい旧作もある。70年代に「仁義なき戦い」シリーズで空前の大ヒットを飛ばした深作欣二監督が、角川春樹事務所の製作で手がけたのが本作。今や大物俳優の草刈正雄が主演した初の大ヒット映画になった。

 ボサボサ髪でボロをまとった草刈が、廃虚の世界をさまようテレビCMを覚えている世代もあるだろう。

 生物兵器として密かに開発された細菌が「イタリア風邪」となって世界中に蔓延する一方、いまだ冷戦下にあった80年当時の空気を反映して、人類は核兵器によって全滅寸前に追いやられる。公開当時は「核の恐怖」がリアルだったが、今となってはウイルス感染で死体の山となった都会の風景の方がリアル。

 唯一生き残った南極基地はいわばミニ国連だが、そこに中国の存在がないのも、今見ると奇妙に懐かしい。

【連載】DVDで体験する 恐ろしすぎる世界

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ソフトB悪夢の本拠地3連敗「2つの敗因」…26イニング連続無得点よりも深刻なチーム事情

  2. 2

    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

  3. 3

    石井琢朗コーチが三浦監督との《関係悪化説》を払拭、「ピエロ」を演じたCS突破の夜

  4. 4

    3人の婚外子…菊川怜の夫・穐田誉輝氏“暴かれたスネの傷”

  5. 5

    ソフトバンク 投手陣「夏バテ」でポストシーズンに一抹の不安…元凶はデータ至上主義のフロントか

  1. 6

    橋本環奈のパワハラ疑惑のこと? 嵐・二宮和也の正月番組のワンシーンが視聴者の間で物議

  2. 7

    橋本環奈《山本舞香と友達の意味がわかった》 大御所芸人に指摘されていたヤンキー的素地

  3. 8

    大谷翔平は来季副収入100億円ガッポリ、ド軍もホクホク! 悲願の世界一で証明した圧倒的経済効果

  4. 9

    夏菜の二の舞か?パワハラ疑惑&キス写真で橋本環奈に試練…“酒浸り”イメージもそっくり

  5. 10

    いまや大谷ドジャースこそ「悪の帝国」だ…カネ&人気&裏技フル活用でタンパリング疑惑まで