著者のコラム一覧
二田一比古ジャーナリスト

福岡県出身。大学卒業後、「微笑」(祥伝社)の記者に。その後、「Emma」「週刊文春」(ともに文芸春秋)をはじめ、多くの週刊誌、スポーツ新聞で芸能分野を中心に幅広く取材、執筆を続ける。フリー転身後はコメンテーターとしても活躍。

芸能史に残る山口百恵「引退コンサート」の武道館最終公演

公開日: 更新日:

 最後の引退コンサートは各地で盛り上がりを見せた。そして迎えた10月5日、武道館での最終公演。百恵はラストソングの前に観客に向かってこう挨拶した。
<私のわがまま、許してくれてありがとう。幸せになります>

 最後の歌唱曲「さよならの向う側」は数々の百恵のヒット曲を作ってきた作詞・阿木燿子、作曲・宇崎竜童の夫妻によるものだった。永遠の別れを告げるようなスローバラードの曲を歌い終えると、真っ白なマイクをステージ中央に置いて舞台を降りたのは、今も人々の記憶に残る名シーンとなった。

 百恵の芸能活動引退は10月15日のホリプロ20周年記念式となった。歌手生活ラストソングは「いい日旅立ち」。作詞・作曲、谷村新司。結婚する百恵の心情を表現した歌詞はやがて国鉄のCMにも使われ、歌い継がれている。

 実質、7年半の芸能活動。21歳での引退だった。結婚式は11月19日、赤坂霊南坂教会。仲人はドラマで多く百恵の父親役を演じた宇津井健夫妻。披露宴は東京プリンスホテルに招待客約1800人。メディアも高ぶりを感じるほどだった。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    永野芽郁“”化けの皮”が剝がれたともっぱらも「業界での評価は下がっていない」とされる理由

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    大阪万博「午後11時閉場」検討のトンデモ策に現場職員から悲鳴…終電なくなり長時間労働の恐れも

  4. 4

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  5. 5

    遠山景織子の結婚で思い出される“息子の父”山本淳一の存在 アイドルに未練タラタラも、哀しすぎる現在地

  1. 6

    桜井ユキ「しあわせは食べて寝て待て」《麦巻さん》《鈴さん》に次ぐ愛されキャラは44歳朝ドラ女優の《青葉さん》

  2. 7

    江藤拓“年貢大臣”の永田町の評判はパワハラ気質の「困った人」…農水官僚に「このバカヤロー」と八つ当たり

  3. 8

    天皇一家の生活費360万円を窃盗! 懲戒免職された25歳の侍従職は何者なのか

  4. 9

    西内まりや→引退、永野芽郁→映画公開…「ニコラ」出身女優2人についた“不条理な格差”

  5. 10

    遅すぎた江藤拓農相の“更迭”…噴飯言い訳に地元・宮崎もカンカン! 後任は小泉進次郎氏を起用ヘ