名物司会者の大木凡人さんは今 大動脈解離で九死に一生
だが、給料を月末までに飲み干してしまうほどの酒豪で慢性的な金欠病。やむなく会社にナイショでキャバレーのボーイのアルバイトをした。
「ある日、出演予定の司会者がドタキャン。ピンチヒッターに引っ張り出されたところ、すごく評判が良くてね。チップだけで、大卒の初任給くらい、5万円ほどを一晩で稼いだんです。そりゃ転職しますよ」
その後、俳優を目指して上京するも、司会業がウケにウケ、俳優は断念。昼は遊園地やデパートのイベント、夜はキャバレー、クラブとテンテコ舞い。そしてTBSラジオの「凡ちゃんの商店街あの店この店」のリポーターをきっかけに、83年からサブ司会として情報番組「街かどテレビ11:00」(TBS系)にレギュラー出演。
親しみやすいイジられキャラで人気を集め、その後もバラエティー番組「痛快なりゆき番組 風雲!たけし城」、ワイドショー「スーパーワイド」(ともにTBS系)など高視聴率番組に次々と出演した。
「『スーパー――』では夕刊紙の記事を紹介する『凡ちゃんの先読み編集局』が大好評。テレビ以外の仕事も多くて、年間の休日が2日間って年が10年くらい続いたものです」