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てれびのスキマ 戸部田誠ライタ―

1978年生まれのテレビっ子ライター。「芸能界」というビジネスは、いかにして始まったのか。貴重な証言を収録した「芸能界誕生」(新潮新書)。伝説の番組「アメリカ横断ウルトラクイズ」を基に描く青春群像ノンフィクションノベル「史上最大の木曜日 クイズっ子たちの青春記」(双葉社)。2つの最新著が絶賛発売中!

「はぐれ」第7世代ニューヨークは窮地に立つほど光放つ

公開日: 更新日:

 ニューヨークは2010年デビュー。翌年デビュー組の大阪NSC33期扱いの霜降り明星とは、芸歴で1年しかかわらない。さらにEXITのりんたろー。は年上で先輩だ。ならば当然、自分たちも「第7世代」だと主張し、その名称を生んだ、霜降りのせいやに直談判した。

「第7世代のリーダー」のような顔をしたくない、せいやは「リーダーになってくれるなら」と利害が一致。ニューヨークは「第7世代のリーダー」を宣言した。これに「待った」をかけたのが、霜降りの粗品だ。

「僕から言わせてみたら、令和元年に20代じゃないとお笑い第7世代じゃないです」(同前)

 これに嶋佐は「おまえは悪魔だよ! 令和に現れた悪魔!」と嘆き、屋敷も「みんな『売れてない』ってぼんやりした“くくり”で楽しくやってたんですよ。田舎の町工場で楽しく、わいわいやってたら、東京の本社からエリート社員・粗品がやってきて今日からAIの時代ですって、全員クビになったんですよ」(同前)と例えてボヤいた。

「2大派閥でバチバチにやり合うとき」(同前)とヒールに徹した粗品に対し、ニューヨークの受け身の抜群さで、第7世代VSニューヨークの“抗争”が極上のエンターテインメントになっている。

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