三浦春馬さん“コロナ鬱”の可能性は…芸能界に蔓延の深刻度
三浦さんはミュージカル「キンキーブーツ」では女装姿で完璧な芝居とダンスを披露し、当たり役になるほど役作りは徹底。その真面目さゆえに「俳優をやめたい」などと周囲に漏らしていたことも。「感性が鋭く、求道的な性格は演技を極めるポジティブな原動力になるが、“悲観的な予測を始めるとネガティブに思い詰める”もろ刃の剣でもある」として心理学者の富田隆氏がこう続ける。
■SNSの攻撃性が加速
「人との接触が減り、高齢者はテレビ依存、若者はネット依存しやすくなり、SNSの“心に占める割合”は大きくなっています。在宅ワークやマスク着用など制約が加わると、フラストレーションが攻撃性を高めるため、ネットに書き込みをするタイプの人はさらに攻撃的になり、今まで書き込みをしないような人も加担するようになる。一方、タレントは舞台挨拶など自分を支える人に会う機会を失い、SNSのネガティブな意見だけが大多数のように感じる。そこへきてプロ意識が高く自分に厳しいタイプの人は、エンタメ界全体の状況を悲観し、鬱になりやすい。いつもなら塞ぎ込んでいても、周囲の先輩や友達が違和感を感じ取って声かけをしてくれたりとサポートがあるはず。でも、動画を介したオンラインでは残念ながら感じ取れない。そういった複合的なものが“コロナ疲れ”となり、死を選ぶ引き金になった可能性が高いでしょう」