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二田一比古ジャーナリスト

福岡県出身。大学卒業後、「微笑」(祥伝社)の記者に。その後、「Emma」「週刊文春」(ともに文芸春秋)をはじめ、多くの週刊誌、スポーツ新聞で芸能分野を中心に幅広く取材、執筆を続ける。フリー転身後はコメンテーターとしても活躍。

“雲の上の人”から身近な存在に…ファンの行動も時代で変化

公開日: 更新日:

 韓流ブームをつくったぺ・ヨンジュンは「ヨン様」と呼ばれ、ピーク時にはファンが有料でヨン様と食事ができるプランまであったが、財界夫人が知人を介して「ヨン様を私の誕生日に私邸に呼びたい。いくらかかるの」という打診を受けたこともあった。実現はしなかったが、少しの時間でも独占したいというのがファン心理だと知った。

 似たような現象を見たのが郷ひろみのファンだった。郷が一時、日本での歌手活動を休止してNY(ニューヨーク)に渡ったことがあった。多くのファンが別れを惜しむなか、大胆な行動に出た数人の熱烈ファンがいた。彼女たちもNYに移り住んでしまったのだ。関係者から理由を聞いた。

「常に同じ空の下で生きていたいのがファン心理。同じNYの空気を吸っていると思うだけで幸せな気持ちになれる」

 映画俳優は文字通り手の届かないスター(星)。映画と写真で満足していたが、アイドルとして一線で走り続けている郷の場合、熱烈なファンは同じ空の下で同じ空気を吸いたいと思った。

 そして今、アイドルは身近な存在となりファンも行動変容。その象徴がジャニーズとAKB48ら女性アイドルグループだった。

(つづく)

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