悲しい別れが多かったけれど…来年こそは明るい一年に!
今年もいよいよ後少し。中止になった仕事もたくさんあったけど来年以降も続くようないくつかの新しい仕事とも巡り合った。多くの友人に支えられ、どさくさに紛れて還暦も迎え、何よりも動ける体に、そして健康に感謝した。
残念だが、悲しい別れもあった。大先輩・内海桂子さん、浅香光代さん、林家こん平さん、小松政夫さん。お別れは仕方のないことかもしれないが、寂しい。来年2月になっても、もう桂子師匠と一緒に豆まきが出来ない。小松さんは、バラエティー番組などでもたくさん共演させていただいたが、電線音頭やしらけ鳥、どーかひとつ長い目で、知らない知らない、アンタはエライ、ベンベラベラベラベン~などなど、ギャグの宝庫。中でも私は“小松の親分さん”が大好きで今でも気分を上げたい時には楽屋や、誰もいなければ道路でもツーステップをしながらやっている。特に落ち込んだ時などにやると、全てがバカバカしくなってあっという間に元気になるので後輩や知人にもオススメしている。実際の小松さんはクールでスマートだった。
2020年は他にもいくつかの悲しいお別れが。カッコ良かった・宍戸錠さん、上着をくれた・梓みちよさん、ダンディー・志村けんさん、ズバズバ明るい・岡江久美子さん、銀座でお花を買ってくれて「隠れファンです」と言ってくれた・渡哲也さん、可哀想だった・木村花さん、三浦春馬くん、竹内結子さん、いつもカッ飛んでいて元気な・山本寛斎さん、高田賢三さん、素晴らしい・坂田藤十郎さん他々、そして 天才・堅田喜三久さんも12月17日に虚血性心不全で亡くなった。85歳。歌舞伎長唄囃子、鳴り物の人間国宝。まさに日本の宝が逝ってしまった。演奏、たたずまい、呼吸、その全てが一流で、初めて会った瞬間からとりこに。邦楽の番組、公演、イベントなどでお世話になり「邦子ちゃんのことだったら」と、ペーペーの私ごときの発表会の演奏にも特別に加わってくださり、ありえない幸せをありがとうございました。素顔はサングラスに革ジャンの時もあり、サッと現れ、お名前のとおり“きさく”な“かた”だった。今年はコロナで流れてお会いできなかったが来年はまたずうずうしくもお願いしたい演奏会があった。残念だ。謹んでお悔やみ申し上げます。
さあいよいよ新年が来ます。2021年は明るい年にしたいですね。先輩たちが残してくれた良いものは受け継ぎ、新しいチャレンジもしていきますのでどうぞよろしくお願いいたします!