パーパーほしのディスコ YouTubeで人気も「1日1食」変えず
パーパーほしのディスコさん(31歳)
若い男女の摩訶不思議なコントで若者に注目されているお笑いコンビ・パーパーの「キモキャラ」ほしのディスコさんはユーチューブでカバー曲の歌唱を投稿、「歌うまい芸人」として人気に。100万~200万再生回数の動画を持つユーチューブでの収入は思ったより少ない? オリジナルを作りたいという今年の秘策も聞いた!
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去年の自粛期間、お笑いの仕事がなかった時期に、パーパーの前に組んでいたコンビの元相方から「ユーチューブを一緒にやらない?」と誘われました。元相方は芸人をやめて普通に働いていてユーチューブを見るのが好きらしく、僕をメインに、自分は裏方として配信をやってみたいと。
4年前に「キングオブコント」の決勝に出て仕事が増え、去年の春に「R-1ぐらんぷり」に一人で決勝に進出できたので、「これからは一人でも仕事に呼ばれるのかな」と思っていたらすぐにコロナ禍になり、一度も呼ばれることなくて……。
仕事がなくなっちゃって給料も3分の1くらいに減り、家賃が払えるかどうかまで貧しくなりました。だれも僕をR-1ファイナリストとは覚えてないと思います。だから、去年の春以降は「このまま芸人をやっていて大丈夫なのか」と悩んで病みそうになりました。仲のいい芸人もやめていったし。
ただ、仕事が増えた時期もアルバイト時代と生活水準をまったく変えず、1日1食が当たり前だったので、忙しかった時に貯めた貯金で春の自粛以降どうにか生活してました。そして「この状況が続くとなると生活できないな」と思っていた去年の8月にユーチューブを始めたんです。最初はユーチューバーがよくやってる大食いとかドッキリを配信してたら、まったく再生回数が伸びなくて収入にならない。「ユーチューブって大変だなぁ」と。
ネタのひとつとしてよく芸人がやってるカバー曲の動画「歌ってみた」を大好きなクリープハイプさんの曲でやってみたら反響がすごくて! ボーカルの尾崎世界観さんも褒めてくれて再生回数が100万超え。「クリスタルボイス」とか話題になって驚きました(笑い)。
aikoさんとか女性の曲を原曲キーで歌ったりしてます。僕は声変わりしてないんじゃないか? ってほど、今でも高い声が出るのですが、芸人の仕事で声を張ることも大きい声で歌えるようになった原因みたいです。