非難を浴びた玉川氏は「煽るというけど、十分な危機管理をする。それで何もなければいいでしょう」という旨の弁明をしている。一理あるのも事実。危機を煽れば大半の人は危機に備える。何もなければ「よかった」と胸をなで下ろし、煽った報道に文句を言う人はいない。以前、気象予報士からこんな話を聞いた。
「大雨予報して降らないと文句は来ないが、曇り予報で大雨になると“いい加減な予報して”とお叱りの抗議が来る」
煽る報道は関心が高く、仮に何も起こらなくともクレームは少ない。これが煽り報道の原点にある。どう受け取るかは視聴者任せ。正しく怖がるのが感染症。正しく判断すべきなのが煽り報道だ。 =つづく