「リコカツ」終盤が見逃せない 永山瑛太が憎めない男好演
2013年に、当時の瑛太が主演したドラマが「最高の離婚」(フジテレビ系)だった。キャッチコピーは「なぜだろう。別れたら好きになる。」。
8年後の今期、永山瑛太として再び“離婚した男”を演じているのが、金曜ドラマ「リコカツ」(TBS系)である。
航空自衛官の紘一(永山)は、編集者の咲(北川景子)と交際なしの電撃婚を果たす。だが、結婚してみたら、性格も価値観も全く合わない。結局、スピード離婚した。とはいえ2人の中には、勢いで決行した離婚を悔やむ思いがある。
しかし、どちらも意地っ張りで不器用なため、自分の気持ちを認めることができずにいた。本心に気づいたのは、咲の元カレ(高橋光臣)や、紘一を慕う女性自衛官(田辺桃子)のおかげだ。
■極めて現実的な課題のドラマ
このドラマのキモは、ライフスタイルが確立している30代男女が、結婚という「生き方」をいかにして共有するかにある。離婚したことで見えてくる、結婚の実相と言ってもいい。極めて現代的な課題のドラマなのだ。