河村たかし市長「メダルかじり問題」の根底にある強烈な自己顕示欲
表敬訪問の主役は、市長ではない。本来は「敬意を表するために、相手方へ訪問する」という意味だが、表敬訪問は頑張ったアスリートに対し、県や市のトップが県民、市民を代表し、アスリートに敬意と労いの意を示す場所であって欲しいと筆者は思っている。
世代と一括りにして、今回の件を糾弾するのは河村市長と同世代の他の方々に失礼なのは百も承知だが、やはりどうしても河村市長の前後の世代が持つ、「日本を動かしてきた」というプライドが悪い方に働いている気がしてならない。
「実るほど頭を垂れる稲穂かな」という言葉があるように、歳を重ねるごとに謙虚さを身につけていくのが真の「年長者」たる姿といえよう。河村市長の頭が垂れる日は訪れるのだろうか?
(文=水野詩子/ライター、コラムニスト)