著者のコラム一覧
桧山珠美コラムニスト

大阪府大阪市生まれ。出版社、編集プロダクションを経て、フリーライターに。現在はTVコラムニストとして、ラジオ・テレビを中心としたコラムを執筆。放送批評誌「GALAC」に「今月のダラクシー賞」を長期連載中。

渋谷凪咲、みちょぱ、滝沢カレン…バラエティー番組を席巻する“ボスト指原莉乃”3人を斬る

公開日: 更新日:

大阪系NMB48渋谷凪咲が大躍進

 バラエティーで大活躍の女性タレントといえば独断でベスト3は滝沢カレンみちょぱ、そしてNMB48渋谷凪咲

 中でも急激に露出が増えているのが大阪からやってきた渋谷。気がつけばドラマもCMも乃木坂46欅坂46など坂道グループばかりで、AKBグループは元気がない。それを逆手に取り「乃木坂に、越されました~AKB48、色々あってテレ東からの大逆襲!~」(テレビ東京系)などという自虐的番組も放送されているが、そんな中でひとり気を吐いている。

 11日の生放送「ベストヒット歌謡祭2021」(日本テレビ系)で秋元康がこのために書き下ろした新曲「夢中人」でセンターを務めた。正直、歌番組でアイドルするよりバラエティーで芸人顔負けの面白トークをしている方がしっくりくる。NMB48は渋谷一人いなくてもなんとかなりそうだが、バラエティーはそうはいかない。すでに渋谷にしかできないポジションを確立している。

 上沼恵美子久本雅美ら大阪系の女性タレントは、まくし立てるおしゃべりとツッコミでうるさいオバハンキャラのイメージが強いが、渋谷はおっとりして、かわいい顔でボソッと毒を吐くところが面白い。

 一見、天然キャラのようだがそうではない。15日の「霜降りミキXIT」(TBS系)ではトークや大喜利に使えそうなワードを書き留めたスマホのメモを紹介したが、そこには「メスシリンダー/時代の先端を行く雑誌『Wedge』/コサック……」。人編は「海パンカメラマンさん/デューク更家さん/城咲仁さん/ビッグダディさん」……。

 その辺の若手芸人より努力している。

有吉のいるところにみちょぱあり

 みちょぱは昨年「アメトーーク!」で「みちょぱスゴいぞ芸人」が放送されたほど仕事がしやすい女性タレントとして人気だ。

 中でも有吉は大のお気に入りで「有吉クイズ」(テレビ朝日系)や「有吉の世界同時中継」(テレ東系)の共演のほか「有吉の夏休み」(フジテレビ系)など特番でも。有吉のいるところみちょぱあり。

 夏目三久が嫉妬するのではと心配になるレベルだ。下ネタに目くじら立てず、さらーっと受け流して、時にはツッコみ、オジサンをたしなめる。ゆきぽよという類似タレントとはすっかり差がついた。

滝沢カレンは大物MCに引っ張りだこ

 そして、滝沢カレン。神田伯山との番組が終わったのは残念だが、明石家さんま東野幸治、くりぃむ有田ら、あらゆるタイプの大物MCに気に入られている。

 15日には特番「内村カレンの超社会科見学」(フジ系)も放送され、今のところ無敵状態。共通するのは裏表がなさそうなところ。魑魅魍魎なテレビの世界をマイペースで楽しんでいる。

 強力なライバルの登場に平成のバラエティー女王、指原莉乃もうかうかしていられない。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    フジテレビ問題でヒアリングを拒否したタレントU氏の行動…局員B氏、中居正広氏と調査報告書に頻出

  2. 2

    “3悪人”呼ばわりされた佐々木恭子アナは第三者委調査で名誉回復? フジテレビ「新たな爆弾」とは

  3. 3

    フジ調査報告書でカンニング竹山、三浦瑠麗らはメンツ丸潰れ…文春「誤報」キャンペーンに弁明は?

  4. 4

    菊間千乃氏はフジテレビ会見の翌日、2度も番組欠席のナゼ…第三者委調査でOB・OGアナも窮地

  5. 5

    フジテレビ“元社長候補”B氏が中居正広氏を引退、日枝久氏&港浩一氏を退任に追い込んだ皮肉

  1. 6

    フジ反町理氏ハラスメントが永田町に飛び火!取締役退任も政治家の事務所回るツラの皮と魂胆

  2. 7

    高嶋ちさ子「暗号資産広告塔」報道ではがれ始めた”セレブ2世タレント”のメッキ

  3. 8

    兵庫県・斎藤元彦知事を追い詰めるTBS「報道特集」本気ジャーナリズムの真骨頂

  4. 9

    やなせたかしさん遺産を巡るナゾと驚きの金銭感覚…今田美桜主演のNHK朝ドラ「あんぱん」で注目

  5. 10

    今田美桜「あんぱん」に潜む危険な兆候…「花咲舞が黙ってない」の苦い教訓は生かされるか?

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    菊間千乃氏はフジテレビ会見の翌日、2度も番組欠席のナゼ…第三者委調査でOB・OGアナも窮地

  2. 2

    “3悪人”呼ばわりされた佐々木恭子アナは第三者委調査で名誉回復? フジテレビ「新たな爆弾」とは

  3. 3

    フジテレビ問題でヒアリングを拒否したタレントU氏の行動…局員B氏、中居正広氏と調査報告書に頻出

  4. 4

    フジテレビ“元社長候補”B氏が中居正広氏を引退、日枝久氏&港浩一氏を退任に追い込んだ皮肉

  5. 5

    フジ調査報告書でカンニング竹山、三浦瑠麗らはメンツ丸潰れ…文春「誤報」キャンペーンに弁明は?

  1. 6

    おすぎの次はマツコ? 視聴者からは以前から指摘も…「膝に座らされて」フジ元アナ長谷川豊氏の恨み節

  2. 7

    大阪万博を追いかけるジャーナリストが一刀両断「アホな連中が仕切るからおかしなことになっている」

  3. 8

    NHK新朝ドラ「あんぱん」第5回での“タイトル回収”に視聴者歓喜! 橋本環奈「おむすび」は何回目だった?

  4. 9

    歌い続けてくれた事実に感激して初めて泣いた

  5. 10

    フジ第三者委が踏み込んだ“日枝天皇”と安倍元首相の蜜月関係…国葬特番の現場からも「編成権侵害」の声が