著者のコラム一覧
吉田隆記者、ジャーナリスト

1984年に写真週刊誌「FRIDAY」の創刊準備メンバーとして専属記者契約を結ぶ。87年の大韓航空機爆破事件では、犯人の金賢姫たちが隠れていたブダペストのアジトを特定、世界的に話題となる。初代「張り込み班チーフ」として、みのもんたや落合博満の不倫現場、市川染五郎(現・松本幸四郎)や石原慎太郎の隠し子、小渕恵三首相のドコモ株疑惑などジャンルを問わずスクープ記者として活躍。

<98>頭髪を100本抜き覚醒剤検査 “絶口調”で不満をぶちまけた家政婦

公開日: 更新日:

「吉田さんよりは優しいですね」

 早貴被告もほほ笑んだ。

「アホかいな。優しそうにしているだけでアメを与えているんだよ。それで調子に乗せてしゃべらせておいて矛盾点を突いてくる。これが向こうの作戦なんだ」

 私とマコやんは、ドン・ファンの死後に何度も会って事件のことを話し合っていた。通夜と葬儀の後には「早貴が犯人だ。彼女しか考えられない」という結論に達したのである。

 それはなぜなのか、順を追って説明しよう。私は亡くなった翌日というか、12時間後の25日の昼に田辺に着いた。その日と26日の2日間は定宿としているホテルが満杯のため、野崎幸助さんの自宅に泊まっている。そして、そこで何度も事件について早貴被告と大下さん、マコやんと話をしているのだ。

 マコやんが仕事で不在のときは私と早貴被告だけのこともあったし、私と大下さんだけの場合もあった。質問する内容はあまりにもシビアだったので、冗談を交ぜるマコやんが加わったほうが話は盛り上がる。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    前田健太「ドジャース入り」で大谷との共闘に現実味 日本復帰より「節目の10年」優先か

  2. 2

    井桁弘恵ショートカットで“山之内すず化”が加速! 「そっくり問題」いよいよ待ったナシ

  3. 3

    大阪万博は開幕1カ月を待たずトラブル続出…場当たり説明でGW後半の盛り上げムードに水を差す協会の大罪

  4. 4

    巨人阿部監督はなぜ田中将大にだけ甘いのか…2試合連続炎上でさすがに二軍調整も

  5. 5

    小田和正「77歳の現役力」の凄み…現役最年長アーティストが守り続ける“プロ意識”

  1. 6

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した

  2. 7

    ダウンタウン復帰が外部資金でコンテンツ配信のナゼ…松本人志に浮上した疑惑の顛末

  3. 8

    斎藤元彦・兵庫県知事が頑迷に貫く「治外法権」…公益通報を巡る国の勧告もガン無視

  4. 9

    もしやり直せるなら、入学しない…暴力に翻弄されたPL学園野球部の事実上の廃部状態に思うこと

  5. 10

    巨人阿部監督が見切り発車で田中将大に「ローテ当確」出した本当の理由とは???