「相棒」めぐりテレ朝と東映の間に温度差…“最有力”福士蒼汰に5代目は務まるのか

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 水谷豊(69)主演の連続ドラマ「相棒season20」(テレビ朝日系)はスタートから14話連続で視聴率2桁台をキープ。絶好調とまでは言えないが長寿ドラマとしては十分に健闘している。ただ、昨年11月に4代目相棒の反町隆史(48)が今シーズン限りで卒業すると発表されたあたりから、少しずつ雲行きが変わり始めた。発売中の「女性自身」が〈今年10月から相棒season21が内定している〉〈5代目相棒は中村倫也山崎育三郎松坂桃李尾上松也福士蒼汰の5人が有力〉と報じているが、いずれもハッキリしない部分があるという。

 水谷の監督作品第3弾「太陽とボレロ」が今年6月に公開される。先日、檀れい(50)が主演を務めることも発表された。

■「太陽とボレロ」は水谷にとっての勝負作

「水谷さんは半年後に70歳を迎えます。かねて映画監督に本格的にシフトしたがっていましたが、おそらく、『太陽とボレロ』はあらゆる意味で勝負作になるでしょう。もちろん、水谷さんは目の前の『相棒』に全力投球し、数年前から少しずつ次の『相棒 劇場版Ⅴ』の構想を練っていますが、来期の『season21』にまでは意識が向いていないと聞いています。少なくとも東映内には次の相棒の名前はまだ具体的に挙がってきていません。『相棒』を共同制作しているテレ朝と東映の間に微妙な温度差が生じつつあります」(東映関係者)

「祖父と孫」に見えかねない

 5代目相棒の候補に挙がった5人も視聴者の反応を見るための観測気球とみられている。今更、主演級の中村倫也(35)と松坂桃李(33)が脇に回るとは考えにくい。山崎育三郎(36)は2年先までスケジュールがビッシリ。テレ朝局内では福士蒼汰(28)が“最有力”とされているそうだが、いつの間にか“そっくりさん俳優”といわれていた中川大志(23)に追い抜かれてしまった印象がある。“5代目相棒”に抜擢されたら、福士の知名度は一気に回復するだろうが、それで一件落着となるとは限らない。

「演出上の設定に無理があります。3代目相棒を演じた成宮寛貴の時も『水谷との年齢差が親子ほど離れている』というファンの声がありましたが、さらに若い福士だと祖父と孫に見えかねません。“師弟”と呼ぶならまだしも“相棒”は厳しいと思います」(ある演出家)

 ファンのためにも「相棒」は立ち止まって考えるべき時に差し掛かっているようだ。

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