Netflix版「新聞記者」批判騒動 描かれるディテールこそが報道とは何かを教えてくれる
「スポットライト」では、最終段階で原稿に編集局長が直々に手を入れる。既にデスク、部長がチェックした原稿だ。局長が手を入れた際に、「まだあるのか?」と部長が口にすると、局長は、「形容詞があった」と話す。形容詞は記者の主観が入るので避けるのが鉄則だ。
これらのディテールが私たちに報道とは何かを教えてくれる。ぜひ、「新聞記者」の制作スタッフは、次回はそうしたドラマを制作してほしい。それはとかく表面的な日本のメディア議論にも一石を投じるものとなるだろう。もちろん、以上は私の勝手な希望でしかない。