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てれびのスキマ 戸部田誠ライタ―

1978年生まれのテレビっ子ライター。「芸能界」というビジネスは、いかにして始まったのか。貴重な証言を収録した「芸能界誕生」(新潮新書)。伝説の番組「アメリカ横断ウルトラクイズ」を基に描く青春群像ノンフィクションノベル「史上最大の木曜日 クイズっ子たちの青春記」(双葉社)。2つの最新著が絶賛発売中!

「対象年齢は5歳限定」意味不明なボケの応酬に漂うランジャタイのノスタルジー

公開日: 更新日:

「僕らの芸風が正直『向上委員会』なんですよ」(国崎和也/フジテレビ系「さんまのお笑い向上委員会」2月19日放送)

  ◇  ◇  ◇

 約15年にわたり、地下ライブを主戦場にしてきたランジャタイ。一昨年の「M-1グランプリ」(テレビ朝日系)では、敗者復活戦で最下位に沈むも、「国民サイテー!」と明るく言い放ち、爪痕を残した。

 すぐ後に出演した配信ライブ「マヂカルラブリーno寄席」では芸人仲間たちからヤジを浴びせられながら、披露した漫才が大ウケ。さらに昨年の「M-1」で、ついに決勝進出を果たす。審査員の上沼恵美子を「気絶」させるほどのハチャメチャな漫才で、やはり最下位になるも持ち味を存分に発揮。その後、テレビに引っ張りだこになるブレークを果たした。

 この日の番組でもキテレツなボケを繰り返した国崎和也(写真右)の放った一言が今週の言葉だ。これにはMCの明石家さんまも「この番組、どう思ってるの?」と頭を抱えた。

 ランジャタイの2人はもともと、吉本興業の東京NSCの同期生。しかし、NSCは中退。なぜなら、トガっていたツッコミの伊藤幸司(同左)が学校長の話を聞いている時、いきなり立ち上がって「おーい! ここはな、仲良しこよしクラブじゃねーんだよ!」と叫んだからだ。彼は羽交い締めにされ外に出されながら、「俺は面白いんだー!」と絶叫。クビになった。

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