NHKの長寿番組「バラエティー生活笑百科」も打ち切り…中高年を見捨てたテレビ局の末路
「まず50歳以上は購買力が低いというのは、大いに疑問です。子育てがひと段落し、住宅ローンなどもめどが立ち、逆にお金に余裕が出てくる世代ではないでしょうか。実際アメリカでは全消費の50%を50代以上が担っているとのデータもあるみたいです」
ではなぜ、こんな展開になっているのか。
「ひとつはテレビ局が若者離れを必要以上に怖がりすぎていること。1990年後半から2000年代生まれのZ世代も50%以上はテレビを見ているとのデータもあり、これだけネットが普及してなお、この数字は決して悪くない。業界全体として、スポンサーに売り込む番組やイベントの企画づくりや工夫を怠っているとしか思えません」
こうした流れを加速させているのがテレビ界のリストラだ。
「そもそもテレビ局員はもともと20~30代がメインで、40歳以上には適当な役職をつけて一丁あがりという業界。50歳以上をリストラし過ぎた結果、中高年世代への共感も関心もなければ、その世代向けの企画を出そうにも考えられるスタッフがいない」(前出のプロデューサー)
テレビで育った中高年世代が見たい番組がどんどんなくなるわけだ。