著者のコラム一覧
本多正識漫才作家

1958年、大阪府生まれ。漫才作家。オール阪神・巨人の漫才台本をはじめ、テレビ、ラジオ、新喜劇などの台本を執筆。また吉本NSCの名物講師で、1万人以上の芸人志望生を指導。「素顔の岡村隆史」(ヨシモトブックス)、「笑おうね生きようね いじめられ体験乗り越えて」(小学館)などの著書がある。新著「1秒で答えをつくる力──お笑い芸人が学ぶ『切り返し』のプロになる48の技術」(ダイヤモンド社)が発売中。

ナイナイの最初のネタ見せ授業でうっかり「君らボケとツッコミ逆やで~」と

公開日: 更新日:

 話をナイナイに戻して、実は矢部君は私の言葉を待っていました。自分がボケになったものの「どう考えたって岡村さんがボケやろ。岡村さんから『逆やで』と言ってくるのを待っていた」ものの、岡村君はなかなか言ってこず、いつ切り出そうかと考えていたところに私が「ボケとツッコミが逆やで~」と指摘があったのでホッとしたそうです。

 YouTubeのカジサックチャンネルで当時の心境を「本多先生遅いわ!」と言っていましたが、私のネタ見せの初回のことなので遅くはなかってん、矢部君。

■他の生徒とは明らかに違うオーラ

 ナイナイは漫才の形にはなっていましたが、お世辞にも面白いと言えるネタではありませんでした。しかし、他の生徒とは明らかに違うオーラがあったので、最初のネタ見せ終わりに「ボケツッコミ逆やで」に続き「君ら売れると思うわ」と言っていたのです。後年ひょっとしてナイナイの活躍に便乗したんじゃないか? 自分はホンマに言ったのか? と不安になって、同期の矢野君に確認したところ「言うたはりましたよ。特別オモロいワケでもないのに“このオッサン何言うとんねん?”て思いましたもん。その後ナイナイがどんどん売れてったんで、本多先生の言うてたことホンマやったって、後から思いました」と“証言”してくれました。それほどナイナイは光っていました。

 ボケとツッコミも変わって、順調にいくかと思われたナイナイにこの後予想もしていなかったトラブルが起こります。

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