松重豊「孤独のグルメ シーズン10」が10月スタート! 類似ドラマが絶対に勝てないワケ
「突き詰めると『孤独のグルメ』がメッセージ性ゼロのシンプルな作りだからでしょう。結局、視聴者はうまそうな店で、ひたすらうまそうに食べるゴローさんを見て<俺も腹が減った!><私も食べたい!>と言いたいだけなんです。かく言う私もそのひとりで、それこそ食欲に訴えかける飯テロの原点ですよね」
それが二匹目、三匹目になると、差別化を図るために人情ドラマとか恋愛要素とか余計な“ひねり”を加えてくる。
「そのぶん飯テロの“破壊力”が弱まる。どうしたってド直球勝負の『孤独のグルメ』に勝てるわけがない。もちろん、そんなシンプルな作りに耐えられるのは松重ゴローさんの独特のキャラがあってこそですが」(山下真夏氏)
もはや松重が井之頭五郎で、井之頭五郎は松重だ。番組が続くかどうかは松重にかかっているが、シーズン1で40代後半だった松重も、来年1月で還暦を迎える。
「松重さんは昨年のシーズン9の前にも『老けました』『辞める覚悟はできています』なんて恒例のネガティブコメントを出していましたが、10年続いたのは松重さんのおかげです。体調を整えて撮影に臨み、3人前でもバクバク食べ、スタッフの要求に嫌な顔ひとつせず、現場での気配りも怠らない。還暦を過ぎてもまだまだ食べられそうな雰囲気ですよ」(制作会社スタッフ)
いつまで続くか、すべては松重の“食欲”次第のようだ。