小出恵介「テレビの世界に絶対に戻りたい」無期限活動停止で“どん底”を見た俳優の覚悟
俳優の小出恵介(38)が“完全復活”に向け、動き出した。主演映画「Bridal, my Song」(9月30日公開、板橋基之監督)の封切りを控え、今回のインタビュー取材の前に見せたのが「何でも聞いてください」という覚悟。5年前に未成年女性との飲酒スキャンダルが発覚し、無期限活動停止で“どん底”を見た男の目指すところは?
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──今作のオファーがあった際の率直な感想は?
「活動を再開させていただいたのが、2020年8月。それからしばらくしてのタイミングで、本当に『うれしかった』のひと言に尽きます」
──ブライダル業界に革新をもたらしたウエディングプランナーの半生を描いた物語。2003年のデビュー以来、映画やドラマ、舞台で経験を積み、13年放送のNHKのドラマでは立川談志の青年期を演じた。
「脚本をもとにして自分なりにゼロから作り上げていく架空の人物とは異なり、実在する人物を演じる場合、まずは素直にその人に寄せていくのがセオリーです。その後に自分なりの味つけをしていきますが、僕自身は実在にも架空にも魅力を感じていて、苦手意識もありません。今回は実際にお会いして話も伺えたので、いつにも増してスウーッと役に入ることができました」
──主人公は形式ばった従来の結婚式に疑問を持つアイデアマンで、破壊力と行動力のある人物。自分自身と比べると?
「たしかに僕が演じた今田秀(こんだ・しゅう)という人物はエネルギッシュで常に仕事に邁進し続けている人。それでいて遊び心があって周りの人を楽しませながら、巻き込んでいきます。僕自身が彼ほど周囲に気を配れているかといえば疑問ですが(苦笑)、行き詰まらないように遊び心を持って物事に取り組む姿勢は共感できますね」
──主人公はエンターテインメント性のある式への思いが強い。小出さん自身もエンターテインメント性が求められる世界に身を置かれているが?
「演技を通じて物事を提供する立場に身を置く者としては、出来不出来は別として、ひとりのエンターテイナーだという自覚はあるべきだと強く思っています」
■自身の結婚式は欧州の片田舎の教会で
──もし仮に自身の結婚式をプロデュースするとしたら?
「仏のモンサンミッシェルとか、ギリシャのサントリーニ島とか、ヨーロッパのはずれにある片田舎の教会で小ぢんまりとできたらいいですね」
──予定は?
「なくはない、かもしれないです(笑)」