小出恵介「テレビの世界に絶対に戻りたい」無期限活動停止で“どん底”を見た俳優の覚悟

公開日: 更新日:

 俳優の小出恵介(38)が“完全復活”に向け、動き出した。主演映画「Bridal, my Song」(9月30日公開、板橋基之監督)の封切りを控え、今回のインタビュー取材の前に見せたのが「何でも聞いてください」という覚悟。5年前に未成年女性との飲酒スキャンダルが発覚し、無期限活動停止で“どん底”を見た男の目指すところは?

 ◇  ◇  ◇ 

 ──今作のオファーがあった際の率直な感想は?

「活動を再開させていただいたのが、2020年8月。それからしばらくしてのタイミングで、本当に『うれしかった』のひと言に尽きます」

 ──ブライダル業界に革新をもたらしたウエディングプランナーの半生を描いた物語。2003年のデビュー以来、映画やドラマ、舞台で経験を積み、13年放送のNHKのドラマでは立川談志の青年期を演じた。

「脚本をもとにして自分なりにゼロから作り上げていく架空の人物とは異なり、実在する人物を演じる場合、まずは素直にその人に寄せていくのがセオリーです。その後に自分なりの味つけをしていきますが、僕自身は実在にも架空にも魅力を感じていて、苦手意識もありません。今回は実際にお会いして話も伺えたので、いつにも増してスウーッと役に入ることができました」

 ──主人公は形式ばった従来の結婚式に疑問を持つアイデアマンで、破壊力と行動力のある人物。自分自身と比べると?

「たしかに僕が演じた今田秀(こんだ・しゅう)という人物はエネルギッシュで常に仕事に邁進し続けている人。それでいて遊び心があって周りの人を楽しませながら、巻き込んでいきます。僕自身が彼ほど周囲に気を配れているかといえば疑問ですが(苦笑)、行き詰まらないように遊び心を持って物事に取り組む姿勢は共感できますね」

 ──主人公はエンターテインメント性のある式への思いが強い。小出さん自身もエンターテインメント性が求められる世界に身を置かれているが?

「演技を通じて物事を提供する立場に身を置く者としては、出来不出来は別として、ひとりのエンターテイナーだという自覚はあるべきだと強く思っています」

■自身の結婚式は欧州の片田舎の教会で

 ──もし仮に自身の結婚式をプロデュースするとしたら?

「仏のモンサンミッシェルとか、ギリシャのサントリーニ島とか、ヨーロッパのはずれにある片田舎の教会で小ぢんまりとできたらいいですね」

 ──予定は?

「なくはない、かもしれないです(笑)」

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動