小出恵介「テレビの世界に絶対に戻りたい」無期限活動停止で“どん底”を見た俳優の覚悟
“絶頂”からの活動停止
05年放送の「ごくせん」第2シリーズ(日本テレビ系)に出演して注目を浴び、12年上期のNHK朝ドラ「梅ちゃん先生」ではヒロインの兄役を好演。スキャンダル発覚当時の年齢は33歳、芸能界の第一線で活躍していた小出だが、17年6月に未成年女性との飲酒と不適切な関係を持ったとして、無期限の活動停止に。人気俳優の座から一夜にして転落した。
「まいったな……これが当時のリアルな気持ちです。映像だけでも5本ぐらいの出演作品が決まっていて、もっとやってやるぞと思っていましたし、支えてくれていたスタッフも一丸となって上を向いていた。その直後でしたので、『え、いま?』と。簡単には消化できない感情にさいなまれました。もちろん、自業自得です。社会的立場を考えない無自覚な行動、責任感の欠如といった声には、もっともだなと……返す言葉もありませんでした」
■事務所退所→米ニューヨークへ移住で心境に変化
その後、不起訴となったものの、18年6月にはデビュー以来所属していた芸能事務所・アミューズを退所し、同年秋にビザを取得。米ニューヨークへ移住した。
──ある女性誌のインタビューでは「芸能界に戻りたい」という思いが、活動停止期間のつらく苦しい日々を乗り越える支えになったと明かしていたが、復帰にこだわった理由は?
「いずれ戻りたいという気持ちがあったのは間違いありませんが、もう少し丁寧に振り返ると、心境は変化していくものですね。活動停止から事務所との契約終了、ニューヨークの演劇学校への留学と環境が変わる中で、アメリカのエンタメの世界でやっていくという選択肢も考えるようになりました」