苦節15年…ラストチャンスで勝ち取ったM-1!

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 それと、チャンピオンになって、ようやくわかったこともある。なんで俺たちがあの時期あの場所にいてくすぶっていたのか、なんで突き抜けることができたのかっていうのが、もう手に取るように理解できたんです。

 夜の店でボーイをやってたのも、金持ちがばらまいた1万円札を歯を食いしばりながら拾い集めたのも、同期が売れていくのを嫉妬の目で見てたのも、全部このためだったんです。いいことも悪いこともそれぞれの点がつながってM-1っていうキレイな星の形になった。その点のどれか一つが欠けても星の形にはならなかった。M-1の決勝でやった「芋神様」のネタだって、石焼き芋売りのバイトをやってなかったらできなかったかもしれない。

■何と言おうとやっぱりお金は大事

 M-1を取って一番大きく変わったのは生活です。誰が何と言おうとやっぱりお金は大事なんです。そもそも俺らはお金が欲しくてモテたくてこの世界に入ってる。華やかな世界で人気が出れば、周りに人が集まって、その人が縁を結んで金が入ってくるんです。最近の風潮だと「金のことを言うんじゃないよ」なんて言われるかもしれませんが、ゴタゴタ言うんじゃないよ、ですわ。金では苦労しましたから余計にそう思うのかもしれません。

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