川畑泰史は調整役で気遣いの人 お金を入れず渡してしまったご祝儀袋に「スイマセンけど…」
吉本新喜劇の座長・川畑君は、ナインティナインや、矢野・兵動と同期、私が講師を始めた年の教え子です。
今のように恰幅がいいわけではなく、痩せたちょっと地味な感じの優しそうな子という印象でした。川畑君は漫才師、コント師をめざす子が多い中で吉本新喜劇を目指していました。講師になったこの年から私も新喜劇を書きだしたばかりで、ろくなアドバイスもできなかったかと思いますが、授業態度はまじめだったように記憶しています。
卒業後は私の書いた新喜劇に何度も出てもらい、2007年に座長になってからも何本か書かせてもらいました。しっかりとした自分を持っていながらも、グイグイ引っ張っていくというタイプではなく、問題点があれば一緒に悩んで考え、自分が目立つことももちろん大切にしていましたが、周りを生かしておもしろいお芝居にすることを考える、川畑君の人柄同様に穏やかな“調整役”タイプの座長ではないでしょうか。
役柄的にツッコミにまわることが多いですが、ボケ役も器用にこなすオールラウンドプレーヤーです。