年末の音楽番組はオワコン? NHK紅白歌合戦とFNS歌謡祭の評価が真っ二つに分かれた理由
評価が二分するポイントは、どこなのか?
■歌をじっくり聴かせたFNSに軍配
「紅白では大勢のバックダンサーを付けての歌唱シーンが多く見られましたが、FNSでは曲ごとにアレンジも練られた生演奏に重きを置いている場面も多く見られた。やはり年末の音楽特番はじっくり音楽を耳と心で楽しみたいと思う方が多いのだと思います。28年ぶりにFNSに出演し、CHAGE and ASKAの名曲『SAY YES』など2曲を熱唱したASKAがトレンド入りしたのも納得でした」(スポーツ紙音楽担当記者)
サブスクやTikTokなどのSNSが普及し、ニーズが細分化されたことで「世代を問わずにみんなで見たくなる歌番組」というコンセプト自体が成立しにくいからこそ、FNSで実験的に行われる世代や異業種をつなぐコラボなどが評価されているのだろう。
「紅白は新たなアーティストに出会える場でもありますが、一方で出場者の歌唱前に、縁もゆかりもない芸人が出てきてコメントをするというバラエティを重視した場面があり、せっかくの歌唱に集中できないという声もありました」(同)