“世界3大ギタリスト”ジェフ・ベック氏が78歳で死去…貫いた孤高と完璧主義の精神
ジェフ・ベックに憧れて、技法や楽曲をコピーしたギター少年だったという向きは中高年には大勢いるはずだ。構成作家のチャッピー加藤氏はこう言う。
■「ジェフ・ベックというひとつのジャンル」
「完璧主義者として知られる一方、ひとつのところにとどまらず、ジャズやファンクも手掛けるなど、非常に幅が広かったですね。ジャンル横断的というより、彼自身がジェフ・ベックというひとつのジャンルでした。常に冒険的で、進化を模索し、2016年には俳優のジョニー・デップと意気投合。創作魂に火がつき『18歳に戻ったみたいだ』とふたりの名義で『18』というタイトルのアルバムを出すなど、いくつになっても挑戦を続けた。78歳なんて早すぎる。もっともっと、飽くなきチャレンジを見たかったですね」
天才ならではと言うべきか、「同じことを何度も繰り返さない」「一度弾いたら、飽きる」といった言葉を残している。孤高のギタリストよ、永遠なれ。