鈴木おさむ氏は“地雷”を踏んだか…小説で明かした「SMAP解散の真相」の余波
草彅が言わされた?「木村くんが…」というセリフ
当時報じられたSMAPの解散について、2016年1月18日放送の「SMAP×SMAP」でメンバー全員が話をする場面を設けた。番組内で草彅剛(48)が、「木村(拓哉)くんがジャニーさん(ジャニーズ創業者の故・ジャニー喜多川さん)に謝る機会を設けてくれて僕たちは今ここに立ててます」と生謝罪した。
「鈴木氏の小説では、“ツヨシが事務所サイドに指示されたセリフを言うことになった”とある。当時、草彅はこのセリフを事務所から無理やり言わされたのではないかという噂がありましたが、小説ではその噂が事実であるという記述がされています」(前出の芸能ライター)
SMAPの生謝罪では“グループ存続”について明らかにしなかったが、SMAP存続条件について、当時、ジャニーズ事務所顧問で関連会社「ジャニーズ・エンタテイメント」代表取締役だった小杉氏が、週刊文春のインタビューで次のように話している。
《一度独立を表明した4人のメンバーが事務所に戻るには、当然条件があります。まずは国民的スターの自覚もなく、曖昧な言動でファンや関係者にご迷惑、ご心配をかけたことを謝罪すること。“内”に向けた謝罪も必要です。社長のジャニーをはじめ、事務所の社員にも許しを乞うこと。
さらに今回は木村君が残るという形でメンバーが4対1に割れてしまった。寂しい思いをした木村君、大切な仲間である彼にも謝るべきだと申し入れました》
「小杉さんは元々、近藤真彦(58)のレコーデングディレクターで、メリーさんに重宝がられていました。中森明菜(57)が近藤との一件で当時、所属して事務所から独立したときに暗躍した人物で、『ジャニーズ・エンタテイメント』の社長になってからは、ジュリー氏に帝王学を学ばせた。いわば、メリーさんの腹心でした」(当時を知る芸能プロダクション関係者)
ジャニーズの関連会社役員だった小杉氏は、山下達郎(69)や竹内まりや(67)が所属する音楽事務所「スマイルカンパニー」で社長を務め、現在、子息が社長を務めるこの事務所には鈴木氏も所属している。
「山下達郎が近藤真彦の『ハイティーン・ブギ』やKinKi Kidsの『硝子の少年』といったヒット曲を提供するなど、切っては切れない関係にあるジャニーズ事務所の恥部を、自身が社長を務めていた事務所の所属放送作家が暴露してしまったんですから、事務所としては庇いきれないでしょうね」と言う番組制作会社スタッフは、こう続ける。
「一方で鈴木さんは、親しくなったタレントとは事務所を通さず仕事の交渉を進めることもあるようで、大手の事務所などからは敬遠されているといいます。テレビ局はこの小説を機に大手事務所に忖度することで、鈴木氏の仕事が激減するかもしれません」
その一方で、次のような話もあがっているという。
「今回の鈴木氏の小説について、当然、小杉氏も承知の上で『文藝春秋』に掲載されたのではという声もあるのです」(前出の芸能ライター)
いずれにしても、1つの小説が開けた「SMAP解散の真相」というパンドラの箱。鈴木氏の想いが無駄にならなければいいのだが…。
(本多圭/芸能ジャーナリスト)