「ブラッシュアップライフ」支持根強いワケ バカリズム脚本に“そろそろ飽きてきた”の声も
■脚本の面白さに作り手も演者も引き込まれる
「感動やワクワクを重視する人もいれば、考察して自分の意見を言いたい人もいる。ツッコミどころを探して喜ぶ人もいれば、そこにシラけてしまう人もいる。そのバランスが制作側の悩みどころです。『ブラッシュ』はバカリズムさん脚本の面白さに、作り手も演者もいい感じで同じベクトルに向かっていて、芯がある。それが支持される理由でしょう」
「ブラッシュ」は、《人生をループ》という本筋より、主演の安藤、木南晴夏(37)、夏帆(31)による《女子トーク》の生々しさ、平成元(1989)年前後に生まれた《世代あるある》への共感が主流のようだ。
「服装とか髪形、音楽なども含め、30代半ばから40代半ばにはストレートに響く。さらに“ポケベル”から“プリキュア”まで分かるような、もう少し上の世代でも楽しめます。何より演者さんが設定を楽しんでいる感じが画面から伝わるような気がしますね。次はサバに転生すると言われたヒロインの子役が、朝食にサバの塩焼きを出された時の表情も絶妙で、個人的にはツボでした」(亀井氏)
もっとも、ネット上では《面白いけど、そろそろ飽きてきた》なんて声も出始めている。
「ネタ的には映画の尺ぐらいがちょうどいいというか、ドラマのワンクールは厳しいかも」(前出のテレビ誌ライター)なんて見方もあるが、バカリズムは“バカ”じゃない。