異色の大相撲ドラマ「サンクチュアリー聖域ー」の見所 一ノ瀬ワタルとピエール瀧がハマりまくり
《この「えんおう」の演技はすごい》《「えんおう」にグイグイ惹きつけられる》
SNS上でこんな声がじわじわ広がっている。
「えんおう」といっても、市川中車(香川照之=57)の父で2代目「市川猿翁」ではない。5月から独占配信が始まっている、Netflixシリーズのドラマ「サンクチュアリー聖域ー」の主人公「猿桜」のことだ。
ドラマは日本の国技である「大相撲」が舞台。激しいぶつかり稽古やちゃんこ当番、先輩、後輩の厳しい上下関係、場所中の支度部屋の様子……など、ふだんは見ることのない力士の日常、角界の「掟」が詳細に描かれているのだが、何といっても注目は、カネのために大相撲入りし、暴言、暴力と何でもありの破天荒力士(猿桜=小瀬清)役を務める一ノ瀬ワタル(37)の演技力だ。
一ノ瀬は、ドラマ「獣になれない私たち」(日本テレビ系)や、2019年に公開された映画「宮本から君へ」などに出演。元プロ格闘家という異色の経歴の持ち主で、土俵上で投げられて泥まみれになったり、壁にぶつかったりするなど体当たりの演技は見もの。親方や先輩力士に悪態をつき、ケンカを売る言動は自然体そのものだ。