売れてない芸人「さんぽ」岩永いわな一発逆転!作家デビューと処女作ヒットの極意
お笑いコンビ「さんぽ」のボケ&ネタ作り担当・岩永いわなさん(31)の処女作となる自叙伝エッセイ「深夜の救世主」(代官山ブックス)が4月に発売され、Kindleエンタメ部門新着ランキング5位に入るなど話題になっている。
「さんぽ」は2018年に結成され、昨年秋、芸人によるバトルラジオ番組「決戦!お笑い有楽城」(ニッポン放送)で優勝、特番「オールナイトニッポン0(ZERO)」のパーソナリティーの座を勝ち取った注目のコンビだ。「深夜の救世主」では、複雑な生い立ちから、憧れの「オールナイトニッポン」でパーソナリティーを務めるまでの岩永さんの半生が、ドラマチックに描かれている。本人に話を聞いてみると──。
「芸人仲間だけではなく、一般の読者から『めちゃめちゃ面白かった』とたくさん反響をいただいています。若い人だけではなく、60代の読者もいるんですよ」
複雑な生い立ちとはこうだ。小学校3年生の時に両親が離婚。弟とともに父親に引き取られ、父親の実家で育ったが、祖父になけなしの金を盗まれ、口の悪い祖母には「お前は死んだ魚の目をしている」と言われながら育った。転校先では不登校になり、引きこもり。高校時代は定期を買う金を節約して歩き、300円の弁当を2日に分けて食べる……。