【追悼】財津一郎さん「キビシィ~!」誕生秘話 吉本新喜劇での大声のアドリブでバカ受け

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 突然の訃報に悲しみが広がっている。

 俳優の財津一郎さんが14日に慢性心不全で死亡したことがわかった。89歳だった。すでに葬儀は済ませているという。

 テレビドラマ「てなもんや三度笠」や「3年B組金八先生」などで活躍。「タケモトピアノ」のCMの「ピアノ売ってちょうだ~い」の名フレーズは、赤ちゃんがピタリと泣きやむCMとして、「探偵ナイトスクープ」で取り上げられたこともあった。「キビシィーッ!」「~してチョーダイ!」などの独特のセリフ回しが印象的で、多くの人を楽しませた。

■自分の原点

 日刊ゲンダイの連載「お笑い界偉人奇人変人伝」で、吉本NSC講師の本多正識氏は、財津さんについて、〈コメディアン、俳優、ミュージカル俳優、CMタレントといくつもの顔を持ち、すべてが一流という類いまれな才能の方〉としてこう書いていた。(2023年8月19日付紙面)

〈「吉本新喜劇」を書いているとお伝えすると「そうですか、書いてらっしゃるの。私も新喜劇では鍛えられました。生の舞台は生き物ですからね」と感慨深そうに話されました。例のギャグは台本にはなく、新喜劇の舞台で兄弟役だった花紀京さんと銭湯を健康ランドのように改装しないとこれからの時代はやっていけないというくだりがあって、その時に思わず「(銭湯を続けられないのは)『サビシィ~!』って大声で言ったらお客さんがウケましたね、それから言うようになったんですよ」という誕生秘話を楽屋で伺いました〉

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